フォトグラファーの泊昭雄さんが、2年半振りの個展「デテール」を開催中。

仕事も作品もネガフィルムで撮影し、銀塩プリントというワークフローが中心の泊さんだが、今回はデジタルカメラで撮影。
しかも600mmの超望遠レンズで、羽田沖の飛行機を中心に捉えている。

「デテール」というタイトル通り、最初は飛行機に寄った写真を撮影していたが、気がつけば、飛行中の旅客機を捉えていく方向に意識が向いていったという。

写真はモノトーンではあるが、モノクロではない。
暗めのトーンだが眠くはなく、飛行機や船のディテールがシャープに映り込んでいて不思議なアンバランス感がある。

高速で飛ぶ物体というよりは、どこか浮遊しているかのような、静止しているような静寂性を感じる。

gallery WALLは、2011年12月に渋谷へ移転。本多康司さんの写真展「マドリ」に続いて、泊さんの展示が2人目となる。
もとスタイリストの泊さんだけあって、ギャラリーのインテリアもオシャレ！

展覧会は2月9日まで。

泊さんの意向で、各作品はすべて「エディション1」のみ。
各1点だけ販売するという、貴重なオリジナルプリントを見てほしい。