佐藤新也写真展「RIGHT SANDS」が、GALLERY SPEAKFORで開催される。
佐藤さんは、コマーシャルフォトの分野で活躍している瀧本幹也氏の事務所で、5年間アシスタントを努めた後、独立。初の個展を開催する。

撮影場所は、アメリカ・ニューメキシコ州にあるWhite Sands。
「もともと『白』に興味があり、白いものとその影を撮ることで、太陽の光の色や、1日の自然の跡が捉えられるという意識を持っていました。そんなときにwhite sandsの存在を知り、そして白い砂の表情である砂紋に興味を持ちました。
この砂漠について調べたら、近くに軍の施設があり爆弾の実験場になっていて、実際に日本に投下された原子爆弾の実験も行なわれた場所であることを知りました。そこにはトリニティサイトという記念碑も立っていて、興味を惹かれました。そういった経緯からこの場所と砂の存在や関係にモチーフを置いて　、ただきれいな砂漠というだけではない部分、白い砂に見える無機質さや無感情さを撮影したいと思い、撮影地をwhite sandsに決めました」。（佐藤氏）

使用カメラは、マスターテヒニカ、フィルムはフジ160NC(4×5)。瀧本氏の下で仕事をしていたこともあり、プリントのクオリティは気になるところ。会場でオリジナルを観てみたい。

佐藤新也
1980年、広島県生まれ。10BANスタジオ勤務を経て、2007年よりフォトグラファー・瀧本幹也氏に師事。2012年に独立し、フリーランス・フォトグラファーとして活動を始める。広告や雑誌を問わず、ポートレート、ブロダクツ、建築など、幅広いジャンルの題材に取り組んで活動している。2011年にアメリカ・ニューメキシコ州を旅して、新シリーズ「RIGHT SANDS」を制作。