舞山秀一写真展「die Stadt von engels」Berlin2012が、ギャラリー イー・エム 西麻布で開催される。

この作品は、2012年の冬にベルリンで撮影したもの。舞山さんが訪ねた時、ベルリンは曇天。街中を散歩しながら観察している舞山さんは、遠くから来た旅人であり、もちろん知り合いもいない。

初めて訪れた街、そこに降り立った時すぐに感じた。
それは不思議な存在感だった。暫くその感覚を感じながら街を歩いていると、
その目に見えぬ存在感が、いつの間にか私の中に感じられるようになっていた。
以前から感じていた感覚が研ぎすまされる、気温マイナス10度。
私はカメラを構え、思うままシャッターを切り続けた。
レンズを通すと、そこに人々の呟きが聞こえてくるようだった。
写真は人々の暮らしを見通す。街の営みを見通す。それぞれの生き様を見通す。永遠を見通すのだ。その不思議な存在感との出会いは、感覚だけでシャッターを切ることが
自分の本質だということも掴み直せる新しい"出逢い"だった。
ただ旅人である私は美しいものや人々の悲哀を客観的に見つめていけば良いのだ。
(舞山氏)

通りすがりの人に声をかけるでもなく、距離を置いて撮影している行為は相手からは見えていない。それはヴェンダース監督の映画『ベルリン・天使の詩』に出てくる天使のよう。
撮影はライカM9と50mmレンズのみ。全点、モノクロプリントで展示される。

展示会風景

展示会情報

ギャラリー イー・エム 西麻布
http://www.takeuchi-studio.jp/gallery_em/

ギャラリー名
ギャラリー イー・エム 西麻布
住所
東京都港区西麻布4-17-10
開館時間
12:00〜18:00
アクセス
西麻布交差点より徒歩3分