初沢亜利 写真展「Modernism 2011-2012 東北-東京-北朝鮮」が、東京画廊+BTAPで開催されている。

タイトル通り東北と東京、北朝鮮で撮影した作品、約80点を展示。面白いのは、この異なる場所で撮影した写真が、ランダムに配置されていること。
東北かな?と思ったら、北朝鮮の子供の笑顔だったり、自分が写真(展)を見る際に、いかに「場所、国」という固定概念を前提に見ていたかがよくわかる。

「初沢亜利は、北朝鮮に4度わたっている。そのうちの2度は平壌を訪れ、2度は地方を回っている。東日本へは震災直後から現在まで、毎月通っている。東京は彼がカメラマンとしてのキャリアをスタートしたベースタウンである。写真には必ず被写体がいる。被写体は場所と時間のなかに存在する。それは私たちが存在する日常である。どこにも日常はあるが、それぞれ日常が異なりその差が非日常の断層を生じさせ、自分の日常を発見する。初沢は、それぞれの日常に足を運び、生まれ育った日常を抽出する。これは写真という表現手段に最も適していると言ってよい。
私たちの日常は約200年前に始まったモダンの延長線上にある。しかし、モダニズムは今どのようになってしまったか、それを彼は北朝鮮・東日本・東京の3つの場所の今を私たちに提示して問いかける。この手法とコンセプトが初沢の表現である」(山本豊津氏/東京画廊+BTAPディレクター)


初沢亜利
1973年フランス・パリ生まれ。
上智大学文学部社会学科卒業。第13期写真ワークショップ・コルプス修了。イイノ広尾スタジオを経てフリーランスとして活動。
世界各地の紛争地帯、被災地、発展途上国に赴き、そこにある人々の日常風景を撮影し、写真集出版を中心に精力的に作品を発表している。

展示会風景


展示会情報

東京画廊+BTAP
http://www.tokyo-gallery.com/

ギャラリー名
東京画廊+BTAP
住所
東京都中央区銀座8-10-5 第4秀和ビル7階
開館時間
開廊時間:火~金11:00am - 7:00pm 土 11:00am - 5:00pm
休廊日:日・月・祝
アクセス
JR、東京メトロ新橋駅徒歩6分