ここ最近のNYは記録的な猛暑。暑くて暑くて普段から出不精の僕がいつも異常に引き籠り気味で、今先ほども"暑いから"と言う理由で食事の約束をドタキャンしました。ま、そんなどうしようもない適当な人間な私ですが、やっぱり写真の事はまじめに考えます。今日は"某アメリカ人アシスタント君の悩み"について。

最近よく手伝ってくれるアメリカ人アシスタントが「相談にのってほしい」というので撮影の後飲みに行きました。基本私は、直アシはつけていないので彼もフリーランス。色んな現場を見ながら自分の写真一本で食える様に頑張っている段階です。そこでの彼の相談と言うのをまとめると、

1. 将来に不安を持っている。

2. 写真に未来はあるのか?

3. どの時点での独立がいいのか?

4. 今の自分に何が必要なのか?

5. フィルムとデジタルどちらでいけばいいのか?

6. 独立する際、機材をどれほど揃えるべきか?

7. ビューティかスチルライフ撮った方が儲かるの?

8. 自分に才能はあるのか?

9. 彼女と喧嘩してるw。

と言った所でしょうか。

ま~よくある話です。

上記の話はアメリカ、日本関係なく、この業界で今自分の目標に向かって頑張っている人達みな思う事だと思います。

っで、私なりに答えてみた。


イーチ! 不安に負けるのであればその時点で終わり。この世界は不平等です。タイミングも人それぞれ。横を見ず前を見て進んで自分が"本当"に不安に負けた時にスパッと辞めろ。しかしこの世界でやって行くには不安と同居しながら進んで行かなければいけない。その同居する方法を自分で創りあげろ。俺も不安だ!


ニー! 知るか!(笑)でも現実なお話、確実に商業写真の分野は縮小するでしょう。仕事を獲得出来ない人は増えて行くしバジェットは縮小していってる。しかしなくなりはしない。ならば、仕事を獲得する側に居れば良い。沢山のフォトグラファーが仕事をなくすのかもしれないが、それは確立論ではなく、運がなかったり作風がなかったり等、何かしらの原因があるフォトグラファーからいなくなる。良い写真撮っていたら仕事はある! だから良い写真撮れ! 俺も撮る!


サーン! 自分で決めれ!独立とは人に言われてする物ではない。もしも師匠がいたとしてその師匠から卒業証書渡されるのか? その証書で仕事が取れるのか? 違う。自分のポートフォリオの充実が唯一の独立の道である。ポートフォリオが充実したならば今すぐ独立せい! 俺はそうした!


ヨーン! 誰とか彼とかではなく何が必要。と言われたらまずは"良い写真"、あとは"我慢"! このヤクザな職業は良い写真もってても天気予報の様に前もって上手く行くかなんて分からない。ならば自分の上にオテントさんが登るまでは我慢だ。俺も我慢した!


ゴー! どっちでもいい!単純にフィルム、デジタルに優劣つけるのは既に難しくフィルムしか撮らないから素晴らしい!(笑)なんてのは、人の好き嫌いの問題。ならば自分はどちらが好きか? どちらが合ってるか? を見極めるべき! 俺はどっちでもいい!


ローック! 機材そろえる金で写真を撮れ! 機材なんざ何とでもなるが写真がなければなんともならん! 稀に機材を腐る程持っている人がいます。そんな人に限って独立出来ていない印象(個人的意見)がある。機材の充実がフォトグラファーの価値ではなく、どんな写真を撮るのかがフォトグラファーの価値。俺はレンタル♡!


ナナー! 知るか!(怒)確かそんな事言う人に数人あった事がある。これって凄い馬鹿馬鹿しいんですが、儲かる、食える云々の前に自分がどのジャンルの写真が好きか? と言う事が重要。儲けたいのならばブロンクスでドラッグディーラーにでもなれば良い。そっちの方が効率もいいし稼げるんじゃないか?(想像です。)しかし、同時にそういった理由でジャンル決めても良いのではないか? とも最近思います。人は理由に崇高な精神求めるのですが、結局は撮った写真が良いか悪いか。そこに理由なんてないに等しい。俺にももっと稼がせろ!


ハーッチ! 私は"才能"というものを信じないので、そんな事言われれば才能は全員にあるし全員にない! と言います。自己判断で分けの分からん才能の有無判断して、自分の道を決めるのならば最初から辞めた方がいい。もしも"才能"と言う物が存在するのならば、自己で判断するのではなく多くの人々のジャッジの上でやっと分かる事ではないだろうか? 俺にも自分に才能があるかなんて分からん!


キュー! 謝れ!今すぐ帰ってジャパニーズDOGEZAをしろ。とジェスチャー付きで教えました。所詮男なんざ女性には勝てない。俺なら謝る!(嘘)


最後に、"独立"する事が"目標"になっちゃいけない。独立してからが勝負。辛い事も苦しい事も沢山あります。目標もやればやる程出てくる。もしも、俺に目標がなくなったりするならば、大阪の地元でカラオケスナックでもやって余生を過ごす! と言いながら、お勘定する時にスッとスマートにクレジットカード出すと、見た感じ怖そうなオネーさんウエイトレスに、無愛想に「キャッシュオンリー」と言われ、あり金はたいて足りない分をちょっと出してもらう。という鬼の様に情けない事になり、さっき迄エラそうにああだこうだ言ってたのに、腰を低く「ソーリーソーリー」と言いながら、深夜のNYを地下鉄で帰りました(泣)。

以前、日本のスタジオスタッフさん達で、フォトグラファーを目指していない人や、この職業に不安を持っている人が沢山いる、と聞いた事があります。(誰に聞いたのか忘れた)。聞いてて悩みなんてものはどこの国も同じなんだろうな~。などと思いました。

ただ思うのは、目指すならば目指した方がいい。先の事なんて誰も分からない。私自身も正直言って分からない。ただ、自分に置き換えて思うのは、自分にとって"写真"(あと水商売)以上に、人並みに出来る事はない。そういった意味でも自分の道や目標をかなえ続ける為にやっているだけです。フォトグラファーはいい職業です。私は全力でお勧め致します。

因に私の当面の目標を暴露すると、今回は無理だったが、国問わずW杯、オリンピック、パラリンピック関連の仕事に関わる事である。今年のオリンリックはイギリスと中国で大きな関連広告に引っかかりましたが、残念ながら獲得出来ず。。。もう一つは大阪から行ける淡路島という場所にオカンの別荘建ててあげる事です。(「建てろ」と本人にしつこく言われている。)

ま、叶うでしょう。やっていればいつかは。

あ、最近、Facebookページ作りました。何の脈略もなくランダムに写真載せて行こうと思っています。よければイイネ!を。目標一日一枚!

http://www.facebook.com/MunetakaTokuyamaPhotographer

へば。


NYは暑くなればこんな怖そうな人が裸で歩いています。


7月4日アメリカ独立記念日の花火。


灼熱のNYです。