株式会社ニコンイメージングジャパンは、ニコンFXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ「D800」を発売した。

ニコンFXフォーマットモデルに新しくラインナップする「D800」は、有効画素数36.3メガピクセルの高画素モデル。中判デジタルカメラに匹敵するほどの高画質を核に、付加価値の高い数々の機能を小型・軽量ボディーに凝縮。

新開発のニコンFXフォーマットCMOSセンサーと、デジタル一眼レフカメラに最適化した新画像処理エンジン「EXPEED 3」を搭載したほか、91Kピクセル(約91,000ピクセル)RGBセンサーの採用によって撮影シーンの認識性能を飛躍的に向上させた「アドバンストシーン認識システム」や「マルチエリアモードフルHD Dムービー」などの機能も搭載している。

●2つの撮像範囲の動画が撮影できる「マルチエリアモードフルHD Dムービー」
「D800」は、36.3メガピクセルの撮像素子からの情報を最適に処理し、1920×1080/30pのフルHDに対応。撮影用途に合わせて、「FXベースの動画フォーマット」と「DXベースの動画フォーマット」の2つの撮像範囲を選択できる。

「FXベースの動画フォーマット」では、大きな撮像素子を活かしたボケ味重視の表現が、「DXベースの動画フォーマット」では焦点距離の短いレンズで被写体をより大きく写せる。ヘッドホン端子を装備し、ステレオヘッドホンでの音声確認が可能なほか、動画や動画ライブビュー映像を液晶モニタと外部モニタに同時表示できる。なお、動画ライブビュー映像をHDMI出力して外部レコーダーに直接記録することで、非圧縮動画を必要とするプロのニーズにも対応した。その他、長時間のシーンの変化を動画として記録できる微速度撮影機能も搭載している。

●有効画素数36.3メガピクセルの解像感をさらに際立てる超高解像仕様「D800E」(2012年4月12日に発売)
「D800E」は、「D800」の高い基本性能と機動性を損なうことなく、より高い解像感を実現するために設計されたモデル。撮像素子の光学ローパスフィルターは偽色やモアレを抑制する役割を担っているが、その代わりに解像感を若干低下させるという特性もある。「D800E」 では、この光学ローパスフィルターの働きを光学的な構成で抑制することで、レンズからの光をより直接的にCMOSセンサーへと導き、解像感を高めている。
極めて解像感が高く立体感のある画像が得られる。光学ローパスフィルター以外の仕様は「D800」と同じ。

註)・撮影する被写体や条件によっては、「D800」より偽色やモアレが目立つ場合がある。
  ・光学ローパスフィルターのIRコーティングや反射防止コーティングの機能は「D800」「D800E」共通。

● 主な仕様
有効画素数:約3630万画素
撮像素子:35.9×24mmサイズ CMOSセンサー(ニコンFXフォーマット)
最大記録画素数:7360×4912画素
記録モード:RAW12ビット/14ビット(ロスレス圧縮、圧縮、非圧縮)/TIFF/JPEG
撮影感度:ISO 100〜6400(最大25600相当まで増感)
動画機能:1920 × 1080:30p/25p/24p、1280 × 720:60p/50p/30p/25p
     (60p:59.94fps、50p:50fps、30p:29.97fps、25p:25fps、24p:23.976fps)
動画ファイル形式:MOV
映像圧縮方式:H.264/MPEG-4 AVC
録音装置:内蔵モノラルマイク、外部マイク使用可能(ステレオ録音)、マイク感度設定可能
ファインダー:視野率約100%、倍率約0.7倍
記録媒体:SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード、CFカード(Type I、UDMA対応)
画像モニタ:3.2型TFT液晶、約92万ドット(VGA)
大きさ:約146×123×81.5mm
質量:約900g(本体のみ)
本体価格:オープン(実勢価格30万円前後、ボディのみ)