キヤノンは、4Kの高品位な映像の撮影が可能なデジタルシネマカメラ「EOS C500/EOS C500 PL」と、小型・軽量で単独での撮影に最適なオート機能を備えたHDビデオカメラ「EOS C100」を2012年10月下旬より順次発売する。

「EOS C500/EOS C500 PL」は、4K(4,096×2,160画素)映像のRAWデータ出力など、最先端の映像制作市場における高度な要求を満たすキヤノンのデジタルシネマカメラにおける最上位モデル。

4KでのRAWデータ出力可能。映画業界の標準であるスーパー35mm相当サイズのCMOSセンサー(有効画素数約885万画素)を搭載、高画素数でありながらも最高ISO20000の高感度を実現。
Canon Logガンマを採用し、高精細で広ダイナミックレンジの4K映像を撮影し、その画質を劣化させることなくキヤノン独自の「Cinema RAW」(60p、10ビット)で出力できる。

2K(2,048×1,080画素)およびフルHDの出力においては、RGB 4:4:4信号(10/12ビット)を新たに採用することにより、豊かな色再現性を実現し、ポストプロダクションにおける効率的な編集作業に対応するとともに、クロマキー合成などの画像処理などにおいても威力を発揮。小型・軽量ボディーに快適な機能を搭載狭小空間での撮影など、斬新な映像表現を実現するコンパクトなボディーに、使いやすく快適な新機能を備え、出力端子には4K映像をRAWデータで出力するための3G-SDI端子を2系統と、外部モニターと接続するためのMON.端子を2系統搭載し、4Kの映像制作におけるワークフローとの高い親和性を備えている。

また「EOS C500」は、マウント周りにロック機構を備え付けた「EFマウント(シネマロックタイプ)」を新たに採用することにより、シネマカメラをリグに装着した状態で、重いレンズの着脱をPLマウント同様に容易に行なえる。

「EOS C100」は「EOS C300/EOS C300 PL」(2012年1月発売)に比べ、容積比で約15%、質量で約29%の小型化を達成している。
全てオープン価格。


C500


C100


C100


4K映像制作におけるワークフロー