クリエイションギャラリーG8では10月18日(火)より、野田凪展を開催している。

アートディレクター、映像ディレクター、アーティストとして、日本の広告・グラフィックデザインにとどまらず、ファッション、アート、そして海外へと活動の場を広げていた野田凪。2008年の突然の訃報から早くも3年が経った。

私はサン・アド在籍時代からの知り合いで「坂田さん、いいのが出来たから見て欲しいの」と言われては、大手町時代のサン・アドへ赴き、グラフィックや映像を見せてもらい、その後、パレスホテルの地下のレストランで高いカレーライスを食べたものだ(笑)。

それはともかく、彼女のものづくりには細部までの徹底したこだわりと緻密な設計があった。そのこだわりを回りのスタッフと共にやりぬくところが凄かった。特にラフォーレの一連のビジュアルは圧倒的で、毎回恐ろしい玉手箱を開けるような、恐いもの見たさ的な興味がつきなかった。

彼女にはその時々のマイブームがある。「子供が欲しい」という時期があり、ベッドに横たわる女の子のおしりから、鶏の卵が何十個も出てきている年賀状が届いた時には驚いた。

本展では、LAFORET、NIKE、サントリーをはじめとする広告のポスターやCM、YUKI、宇多田ヒカルなどのCDやミュージックビデオ、パッケージ、装丁、プロダクト、ファッション、アートワーク「ハンパンダ」など、彼女の手がけた代表的な仕事がまとめて紹介されている。

特にリアルタイムで彼女を知らない世代の人には、是非みて欲しい展覧会だ。

展示会風景


ハンパンダ 2004


LAFORET 2002


NIKE 2001


YUKI 2003

展示会情報

クリエイションギャラリーG8
http://rcc.recruit.co.jp/

ギャラリー名
クリエイションギャラリーG8
住所
東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8
開館時間
AM11:00-PM7:00 日曜・祝日休館 入場無料
アクセス
JR、地下鉄新橋駅から徒歩5分