プロフォト社が世界各国にてライティングセミナーを開催している「プロフォトアカデミー」。日本でも4月19日と20日に開催され、20日午後の部に参加した。

講師は、フォトグラファーのアンドレア・べルーソ(Andrea Belluso)。
アンドレアは、自身のスタジオをもつストックホルムを拠点に活躍するイタリア人フォトグラファー。1983年にロンドンで仕事をはじめ、現在はパリとミラノをホームベースに活動している。会場はGO-SEES広尾スタジオ。

セミナー内容は、基本的にスタジオスタッフやプロフォトグラファーを対象としたもので、プロフォトの各種ライティングアクセサリーを使い、その効果を実践的に説明していく、というもの。

理論解説だけなら途中で退屈してしまいそうだが、今回のセミナーは実際にモデルをキャスティングし、モデルとの距離やライトの照射角度を変えたり、アタッチメントを変える事でどのように光質が変化するのか等、目の前で撮影したものをモニタ上で比較しながら解説してくれるので、非常にわかりやすい。
 

 
 
またアンドレアは現役のフォトグラファーなので、その場で撮影したものだけではなく、仕事で撮影した写真も紹介してくれるため、よりクオリティの高い、実践的なビジュアルを見ることができた。

「Photoshop(後処理に)に頼るのではなく、自分がどう見せたいのかをその場の光で作る事。我々はフォトグラファーなのだから」という言葉が印象的。
 
休憩をはさみながらの3時間はあっと言う間。
時間の関係もあるが、もし次にこういった機会があれば、例えば「10分間のリアルシューティングタイム」として、音楽をガンガンかけながら、海外のフォトグラファーがどのようにモデルにディレクションしながら本番の撮影を進めるのか、そういうシーンも見てみたい。



講師:アンドレア・べルーソ Andrea Belluso
アンドレア・べルーソは、自身のスタジオをもつストックホルムを拠点に活躍するイタリア人のフォトグラファー。1983 年にロンドンで仕事をはじめ、 雑誌出版企業の"コンデナスト・イタリア"向けの仕事もはじめた。それ以来、パリとミラノをホームベースに活躍してきた。スタジオ撮影にもロケ撮影にも熟知し、世界中のクライアントから多数の依頼を受けて、世界中で撮影を行なう。また、映画や世界中のテレビで放映される番組の監督やプロデューサー、編集者としても活躍。現在、プロフォト社専属でトレーニングを担当する。
アンドレア・べルーソHP:http://belluso.com/index.php
 

会場風景


セミナーはGO-SEES広尾スタジオで開催。


ソフトライトリフレクターの解説をするアンドレア氏。



反射素材やアタッチメントの違いでコントラストや質感がどう変化するのかを丁寧に説明していく。



各ライトの特徴をわかりやすくトルソーを使って解説。 
 

さらに実践的なビジュアルを紹介。
 

カメラやライトのセッティング解説。
 

イベント情報

会場名
GO-SEES広尾スタジオ
住所
東京都渋谷区東4-12-5