「フィオナ・タン|エリプシス」展が、金沢21世紀美術館で開催される。

フィオナ・タンは1966年、インドネシア・ブカンバル(スマトラ島)生まれ、現在アムステルダム在住の映像作家。
中国系の父とオーストラリア人の母を持ち、少女時代をオーストラリアで過ごした後にヨーロッパに移り住んだという経歴から、多様な文化圏を往来しながら、その複雑さや多層性を自らの内に認める作家でもある。

インドネシアでの反中国人暴動によって離散した自身の家族を追うドキュメンタリー・フィルム《May You Live in Interesting Times(興味深い時代を生きますように)》(1997)は、彼女の文化的多元性を象徴するものとして注目を集めた。

展覧会「フィオナ・タン|エリプシス」では、初期を代表する《Linnaeus' Flower Clock(リンネの花時計)》(1998)(金沢21世紀美術館蔵) から近作《Rise and Fa(ll ライズ・アンド・フォール)》(2009)、《Seven(セブン)》(2011)まで、映像、写真、インスタレーション作品を紹介し、不連続な時間軸上を行き交う視線や声が共鳴する詩的で静謐な表現を展示する。
 

展示会風景


《Rise and Fall(ライズ・アンド・フォール)》 2009年
HD インスタレーション 21分 作家蔵
ⓒ Fiona Tan Courtesy of the Artist and Wako Works of Art, Tokyo
 

《Linnaeus' Flower Clock (リンネの花時計)》1998年
SD ヴィデオ 17分 金沢21世紀美術館蔵
ⓒ Fiona Tan Courtesy of the Artist and Wako Works of Art, Tokyo
 

《A Lapse of Memory(記憶のうつろい)》2007年
HD インスタレーション 24分35秒 作家蔵
ⓒ Fiona Tan Courtesy of the Artist and Wako Works of Art, Tokyo
 

※この作品は、9月14日以降に公開予定。
《Vox Populi Tokyo(人々の声 東京)》 2007年
写真 インスタレーション
ⓒ Fiona Tan Courtesy of the Artist and Wako Works of Art, Tokyo
 

展示会情報

金沢21世紀美術館
http://www.kanazawa21.jp/

展覧会情報
http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=24&d=1624

ギャラリー名
金沢21世紀美術館
住所
金沢市広坂1-2-1
開館時間
10:00〜18:00( 金・土曜日は20時まで) チケットの販売は閉場30分前まで。
アクセス
JR金沢駅東口タクシー乗り場から約10分。